シロアリの職蟻は目がありません。その代わり、触角を頼りに行動します。
風を嫌い、体毛がゆれると怖がって逃げる習性があります。
そのため、床下の角や配管の裏側など、風の流れが少ない場所に土を集めて通路(蟻土、蟻道)を作 ります。(右下写真参照)
鹿児島では、ヤマトシロアリの羽アリが4月末頃から、家シロアリの羽アリが5月末頃から飛び出し ます。
シロアリが風に乗って数百匹飛んできたら近くに営巣がある可能性が高く、巣から50〜100m離 れたところまで加害します。
本来土がありえない場所(玄関や勝手口の内外、風呂場の内外、クーラー室外機回り、温水器回り、 押入れなど)に蟻土や蟻道があれば要注意です。
蟻土や蟻道を見つけた場合には専門業者に調査を依頼し、見積もってもらうとよいでしょう。
シロアリについて、更に詳しく知りたい方は、左の研究報告をご覧ください。(現在準備中)
ただし、本報告は、弊社が行った確認試験、弊社が確認した現場事例の報告であり、本報告の活用 にあたってはその点を御留意ください。
イエシロアリは職蟻(右写真の横向きの蟻)が90%、兵蟻(右写真の縦向きの蟻)が3%、その 他(王、女王、副蟻、羽蟻、ニンフ)がいます。職蟻は巣や蟻道の構築や補修、食事や掃除といった 仕事をしています。右の写真は職蟻が兵蟻の体を掃除(グルーミング)している写真です。
兵蟻は、外敵と戦ったり、警戒音を出して仲間を退避させたりします。
イエシロアリとヤマトシロアリの見分け方を簡単にご説明します。
右にある2つの写真の上がイエシロアリの羽蟻です。
右にある写真の下の写真がヤマトシロアリの羽蟻です。
2つの写真を見比べると、イエシロアリの羽は茶色。ヤマトシロアリの羽が黒色であることがわか ると思います。
羽蟻がいない場合は、兵蟻でも区別できます。蟻土もしくは蟻道を壊すと、兵蟻が出てきて、いつ でも噛み付く体制をとったり、向かってくるのはイエシロアリです。ヤマトシロアリの場合、兵蟻 も一緒に逃げます。また、イエシロアリの兵蟻は口から白い液体を出します。